阪神淡路大震災の日の朝は忘れられない!

暗黒の中突然の激しい揺れマンションの鉄骨が擦れ合い
コンクリートが砕ける音、なんだ?飛び起きる。
ふすまを開けると台所一面に全ての物が飛び散り
リビングは倒れた本棚など歩ける状態ではない。
怪我をしてはいけないと履物を履きテラスの戸を開けた。
開いた!グラっと余震だ、かなりの揺れだ、寝室に戻る
寝ていたベットの上に洋服ダンスの上に載っていた棚が
落ちている。
寝てるときだったら即死だろう。玄関のドアは開いたが
閉まらない。外に出ると人の姿が見えない、パン屋の店
も品物はあるが人は居ない。阪急電車の土盛りの線路が
崩れ線路がきく曲がりくねっている。
避難所と言われる小学校に行くと、すでに被災者で満杯
寒むい日で校庭に止めた車の中で一夜を、ガソリンが乏
しいのでヒーターが無しだ。コートを着ていたが寒い。
避難所の中はあふれかえり悪臭で車に戻る。
遠くに火災の炎が見える。後で知ったが神戸の長田区の
火災だった。
情報も無い。幸いに半壊のマンションの1階のトイレが
使えた。ラッキーだ。だが何がどうしたらいいのか不安
つのる。誰が助けに来てくれるのか?どうなるのか?
地震発生の日は、そんな気持ちで過ぎたのだ。
昨日までの風景がガラッと変わってしまった。
30年経った今でも恐怖は残っている。

補足 地震で不思議だったのは飾り棚などに飾っといた
ガラス製品や他の飾り物が姿かたちも無く消えていた。
多分、地震の時の熱とエネルギーが瞬間的に粉砕してい
たのかも?因みにかけた陶器などに砂糖がこびりついて
いた。

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